ジョビンの名曲
ジェット機のサンバ (Samba do Aviao )
ドイツ系移民によってブラジルに初めて設立された今はなき、航空会社「ヴァリグ・ブラジル」のCMソングとして、ジョビン自ら作詞も手かげた1963年の作品。
旅客機から見下ろす リオの街の美しさ、愛する故郷への心情を見事に歌い上げたこの曲は観光地 リオデジャネイロのPRにも貢献し、高く評価された。
その甲斐あってか、 リオの中心に位置する当時のガレオン空港は1999年に
彼の貢献を讃えて「アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港」と改名された事は広く知られている。
CMソングとは思えない完璧なメロディーは多くの演奏家が取り上げ、今もなお世界中の音楽ファンに愛され続けている・・・
そんなジョビンの名曲ジェット機のサンバをご紹介する。
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早速ご紹介しよう!
本家本元ジョビンが歌う「ジェット機のサンバ」
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Tom Jobim - Ao VIvo em Montreal - Samba do aviao
◆解説
1986年にモントリオールで公演されたライブ映像。当時ジョビンはこのユニットで世界を旅しており、中でもこのモントリオール版は映像、録音に優れたピカイチの内容。機内放送を交えた独特のイントロ、エンディングが特徴的で、最後のタクシーを拾う掛け声がシャレている。DVD版の商品が発売されたが新品は目下入手困難。
ネルソン・ファリアの「ジェット機のサンバ」
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Nelson Faria - Samba do Aviao
◆解説
ネルソン・ファリアはブラジリアン ギタリストの中でも重鎮的存在で多くのアーティストとの共演でも知られ、教育現場でも活躍されている。また伝説の「Nosso Trio」のリーダーとしても有名だ。若い頃の素晴らしい作品もあるが残念ながら一枚も入手できていない。この映像では彼らしいジャズ的なコード・アプローチを展開しているが、目立たない右手の微妙なシンコペーション、アーティキュレーションに注目してもらいたい。
ジェット機のサンバの逸話
私がこの曲を知ったのは20年以上前だが、当時のミュージシャンの間ではこの曲は「着陸する僅かな時間にジョビンが機内で作った」という話がまことしやかに伝えられていた。 当時は検証する資料も情報も乏しかった為、今日まで何の疑いも持たなかった。
投稿するにあたり手持ちの資料、ライナーノーツ、ネット情報などをさらってみたがそのような情報は確認できなかった。67年の短い生涯で数百曲を作ったとされるジョビンならではの逸話だろうが、簡単に信じてしまうところに彼の偉大さがある。
ジョビンは空港で飛行機を眺める事が大変好きだったそうだが、搭乗する事は大嫌いだったようだ。私も同じだが、飛行機嫌いが最も嫌がるのは離発着の時だろう。私の場合は雑誌を読んだり音楽を聴いて紛らわすようにしている。
1960年以降売れっ子になったジョビンは頻繁に国内外を移動しているはずで、度々ガレオン空港を利用していたに違いない。
ジョビンは怖さを紛らわす為に機内で作曲をしていたのではないだろうか?
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実のところ、私はこのロマンティックな逸話を未だに信じている。
コード進行
歌伴用のコードアレンジを一部載せた。
機内放送のイントロは省略したが、歌入り前のイントロのコードを載せた。1拍を6弦→5弦→4弦→3弦→4弦→5弦の6連譜のアルペジョで2小節を繰返す。
テーマの部分は多少コードアレンジしてみた。ブリッジのC部はタイムは表記していないのでが原曲を聴いて掴んでいただきたい。先にも述べたが、最も重要なのは右手のリズムで、コードはあまり弄る必要はないと思う。
・指板上の 数字は2拍子、4分音符の拍数。
・指板下の丸数字はフレットの位置。
・○は開放弦。
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おすすめ 映像
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ガル・コスタが歌う「ジェット機のサンバ」
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Gal Costa - Samba Do Aviao - YouTube
ウィルソン・シモニーニャ の「ジェット機のサンバ」
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Wilson Simoninha Canta Samba do Aviao
イヴァン・リンスの「ジェット機のサンバ」
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"Samba do aviao" - Ivan Lins
最後に
私の最も気に入っている映像をご紹介してきた。全てご覧になった方は既にこの曲の虜になっていると思う。
さて、この曲を持ち込まれた ヴァリグ・ブラジル航空はさぞ驚いたことだろう。
しかし、次の瞬間 狂喜したに違いない。
この曲は本当に良く出来ていて一度も訪れたことがない私ですら
上空から眺めるリオの風景が浮かび上がってくる。
リオを愛する熱いハートが生んだアントニオ・カルロス・ジョビンの名作
ジェット機のサンバをご紹介した。
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