フラヴィオ・ヴェントゥリーニ | 不朽の名曲 「Todo Azul Do Mar」

 

フラヴィオ・ヴェントゥリーニ

 

不朽の名曲 「Todo Azul Do Mar」

 

 

半世紀にわたり、人々に感動を与え続けた名曲
Todo Azul Do Mar が新たに甦る

 

フラヴィオ・ヴェントゥリーニ (Flavio Venturini)が作曲した
「Todo Azul Do Mar」をご紹介する。

 

彼は本年2015年8月に待望の初来日を果たした。

 

昨今、ブラジルのアーティストが続々と訪れるなかにあって、フラヴィオが今回初来日とは、にわかに信じがたい。

 

そんなトピックもあり、祝福をかねてブラジルの名曲コーナーで
取り上げた。

 

※ジャケットの左の方が フラヴィオ・ヴェントゥリーニ 氏。

 


アルバム:「NO CIRCO VOADOR」 ライブ盤
解説

1980年代にリオのコンサート劇場「Circo Voador」で行われたライブアルバム。当時とは思えないほど録音状態が良い。「Todo Azul Do Mar」以外にも「Nascente」,「Manoel O Audaz」、「Beijo Partido」 などの名曲を含む。トニーニョ・オルタのファンにもお勧めしたい。

 

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Todo Azul Do Mar の 美しい最新映像からご紹介したい

 

映像検索キーワード :
Flavio Venturini - Todo Azul do Mar


 

フラヴィオ・ヴェントゥリーニ の音楽について

 

フラヴィオは1949年 ミナス・ジェライス州で出生している。

 

1970年代にミナスで生まれたひとつの音楽ムーブメントの別称である、「Clube da Esquina」(街角クラブ)のメンバーとしてスタートし、
現在に至るまで数多くの名曲を創りあげてきたシンガー・ソングライター。

 

「街角クラブ」によって生まれたミナス・サウンドはミナス・ジェライス州独特の歴史、風土に根ざした爽やかで透明感のあるサウンドが特徴である。

 

フラヴィオが作る曲はメロディーもコード進行も難解なものではなく、シンプルでかつ澄み切った美しいメロディーが基調となっている。

 

そして彼の透明感溢れるファルセットボイスによって淡々と歌いあげる。

 

昨今の闇雲に流行を追いかけ、時の流れに埋もれてしまう・・そんな
流行音楽とはちがい、およそ半世紀たった今でも新鮮であり、人々の心に
深い感動を与え続ける。

 

彼の代表作 Todo Azul do Maを紹介する。

 

Todo Azul Do Mar と アルバムについて

 

本題の「Todo Azul Do Mar」の紹介に移ろう。

 

タイトルのTodo Azul Do Marとは「青い海」という意味。

 

Todoは「完全な」、Azulは「青」、Marは「海」という意味で、青い海を
モチーフにした愛の歌だ。

 

ミナス州は海に面していない山岳地帯。めったに見る事のない青い海への
憧れと美しさを愛に込めたのだろうか。

 

曲の構成もメロディーも大変シンプルであるが、どうやったらこのような素晴らしい曲が生まれるのか?

 

コマーシャリズムにとらわれず、ひたすら理想を追い求めた。

 

ピュアなスピリッツで誕生した「街角クラブ」の思いがこの名曲を
生んだのであろう。

 

フラヴィオの音楽は単に曲や歌詞が優れているだけではなく、彼独特の透明感溢れるファルセット ボイスが1セットとして成立している。

 

フラヴィオの曲は彼が歌わないことには絵にならないと言ってよい。

 

このアルバムではイントロが始まった瞬間拍手が沸き起こり会場全体が
大合唱で揺れるといった、臨場感あふれる内容になっている。

 

フラヴィオのもう一つ代表作 「Nascente」,トニーニョの18番の名曲「Manoel O Audaz」,「Beijo Partido」なども収録され全面ミナスサウンドで埋め尽くされている。

 

ミナスサウンドが初めてという方にも是非、お勧めしたい。

 

注)アルバムタイトルの「Ao Vivo No Circo Voador」とは「No Circo Voador」ホールに於けるライブ盤という意味。同じジャケットで収録曲が異なる2種類のC/Dが発売されてる。「Todo Azul Do Mar」については両方とも収録されいるが、ご購入時の際にはお確かめ頂きたい。

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フラヴィオ・ヴェントゥリーニ との出会い、エピソード

 

私がこの曲と出会ったのは、同じミナス出身のトニーニョ・オルタに没頭していた頃、青山の「サバス東京」(残念ながら閉店されました)にライブ演奏を聴きに訪れた時であった。

 

なんとトニーニョ・オルタが狭い店の入り口の受付に座っていた。

 

C/Dを買うとサインしてくれるという事で、手にしたのが冒頭のアルバム
である。

 

余談になるが、当時から既にトニーニョ・オルタはジャズ界、ブラジル界においても押しも押されぬビッグネーム。

 

私にすれば雲の上の人で、会場の入り口でC/Dの販売している事など、にわかに信じられない光景であった。

 

確かそのツアーは日本のヤヒロトモヒロ氏、フルーティストのトニーニョの妹さんのトリオだったと記憶している。

 

こじんまりした料理もとてもおいしいアットホームなお店であったので、
閉店されたことは残念でならない。お店の再開を願うばかりである。

 

おすすめ 関連作品

 

レイラ・ピニェイロが作品「Coisas Do Brasil」の中で同曲を
披露している。

 


DVD:「Coisas Do Bras」 スタジオライブ盤

タワーレコードからのご購入はこちら(C/D版)

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レイラは終始 静かに歌い上げ、間奏の見事なソプラノサックスが
盛り上げる。

 

彼女はエリス・レジーナの再来とまで評価された歌手でオスカー・
カストロ・ネビスらと共に何度か来日しており日本のファンも多い。

 

また最近では新鋭ギターリスト ブルーノ・マンゲイラの新譜でも彼女の歌がフィーチャーさてれおり、その健在ぶりがうかがえる。

 

この曲で素晴らしいソプラノソロを聞かせてくる MARCELO・MARTINS氏 はビッグアーチストのサイドマンとして度々クレジットされているサクスフォンの名手。

 

ブラジル音楽を深く辿っていくと必ず彼のような、無名の凄腕プレイヤーに突き当たる。

 

更に掘り下げて行くと彼らの驚くようなリーダーアルバムを発見する。

 

ブラジル音楽の底辺の広さであり、大変面白しろいところでもある。

 

後半は家にみんなが楽器を持ち寄って歌や演奏を楽しむ 「バゴーヂ」を
ステージで演出しており彼らの音楽のルーツを窺わせる、そんな映像が
楽しめる。

 

C/D、DVD盤が発売されているが、勿論 DVD版がお勧めだ。

 

カメラーワークも含め制作への意気込みが感じられる、音楽、
映像ともに文句なしの作品。

 

おすすめ 映像

Nascente(春)

フラヴィオの名曲「Nascente」をトニーニョと共演している最新のお宝映像が公開されている。実に珍しい貴重な映像である。
検索キーワード :
FLAVIO VENTURINI, TONINHO HORTA e ANDRE MEHMARI - Nascente


 

Beijo Partido (Broken Kiss )

ミナスを代表するトニーニョ・オルタの名曲 Beijo Partido
検索キーワード:
Toninho Horta Beijo Partido com Chico Pinheiro


 

最後に

 

月並みだが名曲は国境を越え、時を超え、いつの世にも新鮮な
感動を与えてくれる。

 

そんな フラヴィオ・ヴェントゥリーニ による名曲
Todo Azul Do Marをご鑑賞頂きたい。

 

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