ブルーノ・マンゲイラ
サンパウロ の新風に乗って現れた 新鋭ギターリスト。
ブラジルの伝統音楽をベースに、ジャズペーストをブレンドした。
そんな都会的でハイセンスなサウンドをクリエートする新鋭の
パウリスタが現れた。
Bruno Mangueira(ブルーノ・マンゲイラ)を紹介する。
日本ではまだまだ無名に近いが、久々の大物新人の登場だ。
最新動画サイトも紹介しているので、是非ご覧頂きたい。
サンパウロはブラジル有数の大都会だ!
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まずは、ブルーノ・マンゲイラの映像をみてくれ!
新作アルバム 「Camburi」の制作風景を記録した
最高の映像を発見した。
映像サイト検索キーワード1:
Bruno Mangueira | Samba | CD Camburi - You Tube
映像サイト検索キーワード2:
Bruno Mangueira & Leila Pinheiro | Novo Amor | CD Camburi You Tube
ブルーノ・マンゲイラとの出会い
別コーナーで既に紹介したギターの名手「マルコス・テイシェイラ」の
最新動画を探していた時だった。
やっと、たどり着いたのが Instrumental SESC Brasil というサイト。
多少髪の毛の薄くなったマルコスをバックに控え、フロントで
ギターを弾く 若いイケメンのギターリスト。
いったい誰だろう 曲名が「Samba pro Toninho」 ?
ひょっとしてトニーニョ・オルタと関係あり? と思いながら、
始まった演奏が・・
トニーニョ・オルタの初期のアルバム「Diamond Land」
Mountain Flight を感じさせる浮遊感漂うミナス・サウンド !
立ち上がりは多少緊張しているようだが、次第にヒートアップ、
力強くインプロバイズする姿に驚かされた。
これが ブルーノ・マンゲイラとの出会いだった。
ブルーノ・マンゲイラの音楽スタイル
ブルーノの新作アルバム 「Camburi」
動画で紹介した2曲を含む、ブルーノ・マンゲイラの新作。
アルバム:「Camburi」
解説
久々の快作に出会った。ブルーノのギターも冴えもさることながら、全曲にわたって彼の作曲、アレンジのセンスが光る。ややマンネリ気味であったボサノバ界を吹き飛ばす!レイラ・ピネイロ、ベス・ブルーノの歌も素晴らしい。ショーロ、ボサノバ、サンバ、ルンバ にジャズのエッセンスをブレンドした超都会的なサウンドに仕上げた秀逸の一品。 詳しくは解説コーナーで・・・
ブルーノのギタースタイル
曲に漂う香りはミナスそのもの。
だが、彼はヴィトリーア出身のサンパウロで活動するミュージシャンだ。
一言でいえばオール・ラウンドなプレイヤー。
ストレート・ジャズ、サンバジャズ、ボサノヴァ、ショーロ、ミナス など
様々なスタイルを自在に使い分ける多彩なギターリストだ。
「Samba pro Toninho」ではタイトル通りトーニーニョへの想いを表現したのであろう、一貫してミナス風のアドリブを披露。
先ほどの「SAMBA」では爽やかなミナスサウンドに乗って奏でるアドリブはジャズそのものだ。時折ジョージ・ベンソン風のフレーズも顔を見せると言った具合。
ショーロのテクニックも一級品。ショーロとブラジル風のジャズを融合するといったアイデア、アレンジ力にも富む才人だ。
卓越したなギター・テクニックを背景に、都会的なブルーノ流アレンジで
サウンドをクリエートする。
そんな彼の演奏は飽きることがなく、何度聞いても楽しめる。
近年では「Dani & Debora」を始め「Trio Corrente」といったサンパウロのアーティストが ブルーノート東京に招かれており、次はブルーノの番だろう。
来日に期待したい。
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ブルーノ・マンゲイラの作品 「CAMBURI」 について
冒頭で紹介した新作である。このアルバムを入手すのは大変苦労した。
勿論ネット通販である。
一昔の街のレコードショップを探し回っていた時代では絶対にお目にかかれなかった代物であろう。
特にお気に入りの曲を抜粋して紹介していこう。
Novo Amor (新しい愛)
先ほど映像で紹介した作品。
久しぶりの レイラ・ピニェイロ の登場だ。ミディアム・テンポの心地よいボサのリズムに乗って登場したのは、なんとブルーノの歌だ!
肩肘を張らない、演奏家の歌声は本当に心地よい。レイラへバットンタッチする際のアレンジがまたシャレている。
私の大好きな歌手であるレイラは健在だった。彼女のチョット鼻にかかった歌のバックでブルーノのギターが絡み合う。
ブルーノのミナス風のジャズイディオム溢れるのギターソロを経て、二人のデュエットへと続く。
バックで流れるガット・ギターはトニーニョ・オルタそのもの。
何度もクレジットをみたがトニーニョの名前はない。
その筈、彼は青年時代トニーニョに師事していたそうだ。
こんな素敵な曲を母国語で聞けるブラジル人は本当に幸せ者だ。
Cenas Do Ultimo Capitulo (最後の章)
ルンバを基調としてアレンジした、スローボサ。
イヴァン・リンスの名曲「Velas」を想わせる美しいメロディー。
ここに登場する ベス・ブルーノ という女性ボーカルは初めて聞くが、
ソフトでハスキーな声で途切れ途切れに唄う、その歌声は魅力的だ。
ここでもブルーノは素晴らしいソロを披露している。
昨今のテクニックを競い合うギター界にあって、自分の主張は抑えめに、
あくまでサウンド作りに徹する。
音楽を知り尽くした彼の才能、センスには舌を巻いてしまう。
SAMBA
先ほど映像で紹介した作品。
タイトルはズバリ「サンバ」である。これが俺のサンバとでも言いたいのだろうか。
サンバと言えばリオのカーニバルを思い浮かべる。
ここではカーニバルで見られる風土感あふれるサンバの土臭さを、ミナスとジャズのフィルターを通して、サンバのエッセンスだけを抽出し、都会的なサウンドに仕上げている。
ブルーノの作編曲、演奏能力がこの一曲に凝縮されている。
「CAMBURI」 の参加アーティスト
この作品のリズムセクションには売れっ子ピアニスト、「Trio Corrent」 のファビオ・トレス。
ドラムは同トリオにも一時在籍した経験をもつベテラン
セルソ・ヂ・アルメイダ。
ベースは先日「Dani & Debora」グループで来日した
シジェル・ヴィエイラ。
いずれも サンパウロを代表する、お馴染みの顔ぶれである。
「SAMBA」の映像に登場する御三方である。
Instrumental SESC Brasil について
ブルーノ・マンゲイラを知るきっかけとなった、「SESC」について
調べてみた。
「SESC」は「Servico Social do Comercio」の略でブラジル文化の高揚、文化的な福祉環境の整備等を目的として設立された非営利目的の社団法人。
各州にSESCのスタジアムをはじめ、様々な文化施設があるそうだ。
その団体が主催する音楽番組が「Instrumental SESC Brasil」でその多くが You Tubeなどの動画サイトに配信されている。
高画質に加え録音状態もよろしく、驚くようなビッグアーティストも
しばしば登場する。
ブルーノ・マンゲイラのデビューアルバム
デビューアルバム:「Bluno Mangueira」
解説
彼の師であるトニーニョをゲストに迎え制作されたブルーノの記念すべきデビューアルバム。サンパウロにおける長いスタジオワークを経たブルーノが錚々たるメンバーにサポートされ、ブラジルの伝統音楽であるショーロ、サンバ、MPBにジャズをほどよいバランスで融合した、大変聞きやすくもあり、彼ら実力派の演奏もしっかりとフィーチャーした作品。久々ぶりの快作である。
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おすすめ 映像
ブルーノ・マンゲイラのライブ映像
ライブでみせるアバンギャルドな演奏。
検索キーワード :
Ademir Junior - Full Concert - 16/08/15 - Clube do Choro
Samba pro Toninho
Instrumental SESC Brasilが公開する デビューアルバムに収録されている曲「 Samba pro Toninho」のライブ演奏。
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Bruno Mangueira | Samba pro Toninho
Dani & Debora
ベースの シジェル・ヴィエイラがベースを担当する Dani & Debora。
サンパウロ ミュージック・シ−ンの先頭を突っ走る、母子。
検索キーワード :
Dani & Debora Gurgel Quarteto - Sir Duke - YouTube
最後に
最近のブラジル音楽シ−ンに於けるパウリスタの躍進は目覚ましい。
その潮流の中にあって今後中心的な役割を担うであろう、
才能豊かなギターリスト。
ブルーノ・マンゲイラをご紹介した。
今、サンパウロの音楽シーンが熱い !
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