DANI & DEBORA GURGEL (ダニ&デボラ・グルジェル) | サンパウロの「新しい潮流」を牽引する母子

 

DANI & DEBORA GURGEL(ダニ&デボラ・グルジェル)

 

サンパウロの音楽シ−ンの先頭を突っ走る母娘

 


既に幾度も来日を果たし、日本のMPBファンにもお馴染みの母娘

 

ダニ&デボラ・グルジェル カルテットをご紹介する。

 

映像に登場する可愛らしいボーカルの女性が娘のダニ・グルジェル、

 

彼女を支えユニットをリードするのがダニの母親 デボラ・グルジェル。

 

私にもこんな頼もしいおっかさんがいたらもう少しましな演奏家に

 

なれたかもしれない。

 

 

 

アルバム : NEON

タワーレコードからのご購入はこちらから

解説

S.ワンダー、アース・ウィンド&ファイヤー、マドンナなどのお馴染みのヒット曲を独自のアレンジで都会的でオシャレなサウンドに仕上げている。ダニ・グルジェルの言葉を借りれば「車の中やはシャワーの中でずっと口ずさんで来た曲」。どんなシチュエーションにもマッチしてしまう、そんな名曲集。リズムセクションにはシジェル・ヴィエイラ(bs)、ドラムはダニのご主人のチアゴ・ハベーロが担当。シジェル・ヴィエイラはブルーノマンゲイラの新作にも登場するサンパウロの売れっ子ベーシストだ。

 

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最新アルバムの録音風景を紹介しよう

 

2015年発売されたアルバム「NEON」からS.ワンダーのお馴染みの曲
Sir Duke の録音風景。

 

検索キーワード:
Dani & Debora Gurgel Quarteto - Sir Duke - YouTube

 

ブルーノ・マンゲイラの記事でも触れたが、最近のブラジル音楽界では

 

録音風景の録画が流行りのようだ。こういった映像をプロモーション

 

用に配信しているが、MPBファンとしては実に嬉しい。

 

ダニ&デボラ・グルジェルの音楽性

 

このバンドを聴いていると1970年から1980年頃 L.Aを中心に生まれた

 

フュージョン ミュージックを思い出す。その中でも一番象徴的なユニット

 

がリー・リトナーとジェントルソーツだろう。超一流のジャズマンを従え、

 

一過性なメンバーではなくユニットとしてのサウンド作りに徹底していた。

 

イントロからエンディングに至るまで 複雑なリフやリズムパターンを駆使

 

した、スリル感あふれるサウンドで当時の世界を席巻した。

 

ダニ&デボラ・グルジェルも出発点は近いものがあるが彼らの特徴は

 

ボーカルバンドである事、ビートの基本がバルチードアウトと称する

 

ブラジル特有の2ビートである事、そしてインプロバイズよりむしろ

 

アレンジやサウンド造りに重点を置いている点にある。

 

基本がジャズのピアノトリオだからアコースティック感は強い。

 

自然の香りがするアコースティックな空気を基調に、ジャージーで

 

都会的なアレンジで装飾し、彼らの血であるバルチードアウト

 

によってダイナミックにドライブしていく。更にサウンドに乗っかる

 

ダニのライトでリズミカルなボーカルがポップ色を強くしている。

 

このようなサウンドはありそうで、実はあまり聴いたことがない。

 

「Novos Compositore」(新しい潮流)と呼ばれる所以だろう。

 

アルバム「NEON」について

 

冒頭で紹介したとおり、お馴染みの曲がラインアップ
されている。

 

曲目リスト

 

1 Kiss from a Rose (シール)
2 Sweet Child O’Mine (ガンズ・アンド・ ローゼズ)
3 Human Nature (マイケル・ジャクソン)
4 September (アース)
5 Sir Duke (S.ワンダー)
6 Express Yourself (マドンナ)
7 Smells Like Teen Spirit (ニルヴァーナ)
8 Get Back (ビートルズ)
9 Rock With You (マイケル・ジャクソン)
10 Every Little Thing She Does is Magic(スティング)

 

ダニ・グルジェルの声をメーカーインフォメーション
の引用から紹介しよう。

 


by Dani Gurge

 

彼女によるとこの録音は全て「一発どり」だそうだ。

 

来日の演奏でも細かいリズムアレンジをバッチリキメて、

 

終始リラックスした内容だった。デビューアルバム「UN

 

(ポルトガル語で1つの意味)が意味する通り、まさに

 

4人が1つになった演奏を真近に見てきた。

 

おすすめの動画

 

ブルーノ・マンゲイラの投稿でも強調したが、パウリスタの
躍進は目覚ましい。その中から注目のアティスト達の
レア映像をご紹介する。

TRIO CORRENTE (トリオ・コヘンチ)

ファビオ・トヘス(p)、パウロ・パウレッリ(b)、エドゥ・ヒベイロ(Dr)。
自己のトリオを始め大物達のバックを務める売れっこアーティスト達。
曲は「Amor Ate o Fim」。

 

検索キーワード:
Trio Corrente | Programa Instrumental Sesc Brasil l

ルシアナ・アルベス&シコ・ピニェイロ&TRIO CORRENTE


 

お馴染み「シェガ・ジ・サウダージ」。当時のコヘンチのドラムは
名手セルソ・ヂ・アルメイダが務めている。

 

検索キーワード:
Chico Pinheiro & Grupo - Chega de Saudade
※シコ・ピニェイロ、 ルシアナ・アルベスは次期投稿予定


 

シコ・ピニェイロ&タチアナ&ルシアナ

カルロス・リラの名曲「Coisa mais linda 」。
シコらしい、アバンギャルドなアレンジだ。
タチアナ・パッラ、ルシアナ・アルベスは初期のシコのアルバムに
参加している歌姫達だ。

 

検索キーワード:
Chico Pinheiro | Coisa mais linda

 

※シコ・ピニェイロ、 ルシアナ・アルベスは次期投稿予定

 

 

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最後に

 

2013年に発表されたデビューアルバム「UN」を皮切りに、僅か3年間に

 

「ルース」、「ガーハ」、「ネオン」など立て続けに力作を発表している。

 

2013年には「東京JAZZ」フェスティバルに出演、翌2014年には

 

ジャパン・ツアー、昨年はブルノート東京に出演し 日本ではお馴染みの

 

ユニットになりつつある。

 

次は何を引っ提げて登場するのか?

 

サンパウロの音楽シーンを爆走する母娘!

 

DANI & DEBORA・GURGEL カルテットをご紹介した。

 

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